くまのプーさんのキャラクター紹介!原作はどんなストーリー?
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くまのプーさんは100エーカーの森に住むぬいぐるみのキャラクターです。
映画やテレビアニメシリーズがたくさん作られていますし、東京ディズニーランドのアトラクション「プーさんのハニーハント」も大人気ですよね。
そんなくまのプーさんですが、原作はどんなストーリーなのかご存知ですか?
ディズニーアニメしか見たことが無い!という方が多いと思います。
そこで今回は、くまのプーさんのキャラクターや原作の紹介、そしてディズニーキャラクターの仲間入りをするきっかけについて解説いたします。
プーさん&フレンズの紹介
まずはプーさんシリーズに登場するキャラクターをご紹介します。
プー
出典:ディズニー公式
プーはクリストファー・ロビンが大事にしているくまのぬいぐるみです。
仲間たちと100エーカーの森に住んでいます。
のんびりとしたマイペースな性格で、忘れっぽいところもあります。
好きな食べ物はハチミツです。
鏡の前で体操する習慣がありますが、前かがみになるとお尻の糸がほつれて身体につまった綿が見えてしまいます。
ピグレット
出典:ディズニー公式
ピグレットは100エーカーの森に住むブタのぬいぐるみの男の子で、プーとは親友です。
大人しくて温厚、仲間思いの優しい性格です。
臆病な一面もあり、困ったことがあると「どどどどうしよう!」とパニックを起こしてしまいます。
ティガー
出典:ディズニー公式
ティガーは100エーカーの森に住むトラのぬいぐるみです。
バネが入った尻尾を使っていつもピョンピョンジャンプしています。
自由奔放でお調子者な性格なので、森の仲間たちに迷惑をかけてしまうこともありますが、本人に悪気はありません。
また、高いところが苦手で、ジャンプして登った木の上から降りられなくなるエピソードがあります。
イーヨー
出典:ディズニー公式
イーヨーは100エーカーの森に住むロバのぬいぐるみです。
動きや口調がゆっくりしていて、悲観的な発言が多いキャラクターですが、森の仲間たちから愛されています。
尻尾にはピンク色のリボンが付いています。
彼のトレードマークになっていますが、取れやすいのが悩みです。
カンガ&ルー
出典:ディズニー公式
カンガ&ルーは100エーカーの森に住むカンガルーの親子のぬいぐるみです。
カンガは面倒見の良い優しいお母さん。
ルーは無邪気な男の子で、ピョンピョンかっこよく跳ねるティガーのことが大好きです。
ラビット
出典:ディズニー公式
ラビットは100エーカーの森に住むウサギです。
彼はぬいぐるみではありません。
自分のニンジン畑を持っており、手入れをしています。
頑固で怒りっぽい性格で、自由奔放なティガーに腹を立てることも多いですが、面倒見が良い一面もあり森の仲間たちにとって頼りになる存在です。
ティガーには「ラビットのとっつぁん」と呼ばれています。
オウル
出典:ディズニー公式
オウルは100エーカーの森に住むフクロウです。
彼はぬいぐるみではありません。
長生きをしているので物知りですが、的外れな発言をしがちです。
また、字を読んだり書いたりできますが、スペルミスが多いです。
ついつい話が長くなってしまうところも長老らしいですね。
クリストファー・ロビン
出典:ディズニー公式
クリストファー・ロビンはプーさんシリーズに登場する唯一の人間の男の子です。
ぬいぐるみたちの持ち主であり、森の仲間たちのリーダー的な存在でもあります。
特にプーとは親友で、愛情を込めて優しく「プーのおばかさん」というシーンが印象的です。
くまのプーさんの原作
個性的でかわいい仲間たちが登場する「くまのプーさん」シリーズですが、原作は一体どのようにして誕生したのでしょうか。
原作の発表はミッキーのデビューよりも先
ディズニーキャラクター「くまのプーさん」の原作は、児童文学作家アラン・アレクサンダー・ミルン(以下A・A・ミルン)の代表作です。
1926年に『クマのプーさん』を発表し、1928年には続編の『プー横丁にたった家』も発表されました。
ミッキーマウスの映画が初めて公開されたのは1928年なので、プーさんの原作はミッキーが誕生するよりも早く発表されていたことになりますね。
クリストファー・ロビンは原作者の息子がモデル
プーさんと仲良しの男の子クリストファー・ロビンは原作の『クマのプーさん』にも登場しています。
彼のモデルになった人物は、原作者A・A・ミルンの息子クリストファー・ロビン・ミルンです。
息子が持っていたテディ・ベアや動物のぬいぐるみが活躍する物語として、『クマのプーさん』を構想しました。
【クリストファー・ロビンのぬいぐるみコレクション】
プー | クリストファー・ロビンの1歳の誕生日プレゼント(ロンドンのデパート「ハロッズ」で購入) |
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イーヨー | クリスマスプレゼント |
ピグレット | 隣人からの贈り物 |
ティガー | ロンドンのデパート「ハロッズ」で購入 |
カンガ&ルー | ロンドンのデパート「ハロッズ」で購入 |
原作のプーさんシリーズ4冊を紹介
1924年『クリストファー・ロビンのうた』
原題は『When We Were Very Young』という詩集です。
プーさんシリーズの第1作目に位置付けられていますが、プーさんの名前はまだ出てきていません。
1926年『クマのプーさん』
原題は『Winnie the Pooh』です。
前書き+10編の物語で構成されています。
第1章は、のちにディズニーで制作されるプーさんの短編映画1作目のストーリーとなります。
1927年『クマのプーさんとぼく』
原題は『Now We Are Six』という、プーさんと仲間たちが登場する詩集です。
1928年『プー横丁にたった家』
原題は『The house at Pooh Corner』です。
『クマのプーさん』の続編で、こちらも前書きと10の物語で構成されています。
ティガーはこの作品の第2章で初登場しました。
原作の挿絵がのちのディズニーキャラのモデルとなる
クマのプーさんのすべての原作本の挿絵は、アーネスト・ハワード・シェパード(以下E・H・シェパード)というイギリスのイラストレーターが担当していました。
彼は挿絵のためにミルンの家を訪れてキャラクターのモデルになったぬいぐるみたちをスケッチしていますが、プーは自分の息子グレアムが持っていたテディベアをイメージして描きました。
ミルン家のプーとは違い、シェパード家のテディベアはずんぐり体型だったのです。
つまり、シェパードがミルン家のプーをそのままイラストにしていたら、現在のディズニーのプーさんのイメージも変わっていたことになりますね。
ディズニーキャラクターとしてのプーさん
ここからは、クマのプーさんがディズニーキャラクターの仲間入りをするエピソードをご紹介します。
プーさんはウォルトの娘の愛読書だった
プーさんの原作本はアメリカでもヒットし、ウォルト・ディズニーの娘ダイアンも愛読していました。
ウォルトは、娘が夢中になっているこの物語をいつか映像化したいと考えたのです。
それから約20年後の1961年、ウォルト・ディズニー・カンパニーはプーさんシリーズの映像化権や商標使用権などを獲得する契約を結ぶことに成功し、アニメーション映画の製作を開始することになりました。
プーさんシリーズの1作目となる『プーさんとはちみつ』が公開された1966年にウォルトは亡くなりましたが、その後も続編が制作されます。
ディズニー制作のプーさんシリーズ
プーさんシリーズは短編・長編映画のみならず、テレビ番組も制作されました。
これまでの作品を簡単にご紹介します。
短編・長編アニメーション映画
公開年 | タイトル | 解説 |
---|---|---|
1966年 | プーさんとはちみつ | 原作『クマのプーさん』の第1章と第2章に沿ったストーリー |
1968年 | プーさんと大あらし | 原作『プー横丁にたった家』の第8章+第2章+『クマのプーさん』の第9章+『プー横丁にたった家』の第9章を組み合わせたストーリー |
1974年 | プーさんとティガー | 『プー横丁にたった家』の第7章+『クマのプーさん』の第3章+『プー横丁にたった家』の第4章を組み合わせたストーリー |
1977年 | くまのプーさん(完全保存版) | 公開した短編映画3本をつなぎ、さらにエピローグとして『プー横丁にたった家』の第10章を追加した長編映画 |
1983年 | プーさんとイーヨーのいち日 | 『プー横丁にたった家』の第6章+『クマのプーさん』の第6章を組み合わせたストーリー |
1997年 | くまのプーさん クリストファー・ロビンを探せ! | 『くまのプーさん(完全保存版)』から20年ぶりとなる2作目の長編映画 |
2000年 | ティガー・ムービー プーさんの贈りもの | ティガーが主役の長編映画 |
2003年 | くまのプーさん 完全保存版Ⅱ ピグレット・ムービー | ピグレットが主役の長編映画 |
2005年 | くまのプーさん ザ・ムービー/はじめまして、ランピー! | 50年振りの新キャラクター「ランピー」が登場する長編映画 |
2011年 | くまのプーさん | ウォルト・ディズニー生誕110年を記念して公開された長編映画 |
2018年 | プーと大人になった僕 | プーさんシリーズ初の実写映画 |
実写映画
公開年 | タイトル | 解説 |
---|---|---|
2018年 | プーと大人になった僕 | プーさんシリーズ初の実写映画 |
テレビシリーズ
公開年 | タイトル | 解説 |
---|---|---|
1983年~1988年 | Welcome to Pooh Corner | ディズニーチャンネルで放送された着ぐるみを使った実写作品 |
1988年~1991年 | 新くまのプーさん | テレビアニメシリーズ(全83話放映) |
2001年~2003年 | ザ・ブック・オブ・プー | 幼児向け人形劇番組 |
2007年~2010年 | プーさんといっしょ | 幼児向け3Dアニメーション番組 |
★くまのプーさんの作品を視聴できる動画配信サービス「ディズニープラス」についてはこちらの記事をチェック!
東京ディズニーランドでの活躍
映画やテレビアニメシリーズでミッキーと肩を並べるほどの人気を得たプーさんは、パークでも活躍しています。
開園当初からパレードやグリーティングに登場
プーさんは東京ディズニーランドがオープンした1983年からパークに登場しています。
現在はプー、ピグレット、ティガー、イーヨーがパレードやグリーティングで活躍しています。
東京ディズニーシーには登場しないのでご注意ください。
パレード
東京ディズニーランドのデイパレード『ドリーミング・アップ!』には、プーさん、ピグレット、ティガーの3人が出演しています。
パレードの内容についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
グリーティング
プーさん&フレンズは東京ディズニーランドの「クリスタルパレス・レストラン」でグリーティングを実施していましたが、2019年7月8日をもって終了してしまいました。
現在はプー、ピグレット、ティガー、イーヨー、ラビットがメインエントランスに登場してフリーグリーティング(整列を作らないグリーティング)を実施しています。
ただし、基本的にフリーグリーティングは「当日のお楽しみ」と案内されているので、上記のキャラクター全員が毎日が登場するわけではありません。
キャストさん質問しても会えるキャラクター、場所、時間帯を教えてもらうことはできないので、会えたらラッキー!という気持ちで楽しみましょう。
フリーグリーティングの楽しみ方やマナーについてはこちらの記事をご覧ください。
プーさんのアトラクションが2000年にオープン
出典:東京ディズニーリゾート
東京ディズニーランドの開園から17年後の2000年9月1日、ファンタジーランドに「プーさんのハニーハント」がオープンしました。
アトラクションの隣にはプーさんグッズ専門ショップの「プーさんコーナー」もあり、アトラクションを出てすぐにショッピングを楽しめるようになっています。
出典:東京ディズニーリゾート
また、アトラクションの近くにあるポップコーンワゴンではハニー味のポップコーンを販売しており、周辺にハチミツの甘い香りが漂っています。
ちなみに、「プーさんのハニーハント」はファストパス対応のアトラクションです。
オープンから約20年経った現在でも大人気なので、「絶対乗りたい!」という方は早めにファストパスを取得するか、朝一番に利用することをおすすめします。
まとめ
ディズニーキャラクターとして広く認知されているくまのプーさんですが、実は原作の発表はミッキーマウスのスクリーンデビューよりも早いことや、クリストファー・ロビンは原作者の息子がモデルであることなど、初耳だった方も多いのではないでしょうか。
プーさんの原作本にはディズニーでアニメーション化されていないエピソードもありますので、プーさんファンの方はぜひチェックしてみてくださいね。
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